Meta(旧Facebook)はロゴの商標侵害で争っていたブロックチェーン非営利団体Dfinity Foundationとの問題を解決し、裁判所にこの訴訟を却下するよう要請しました。しかし、Metaの社名変更をめぐる訴訟は少なくとも2件あり、それらは継続しています。
インフィニティ・ロゴをめぐる商標侵害訴訟の結果とそれまでの経緯
メタ・プラットフォームズ・インクとブロックチェーン非営利団体Dfinity財団は、無限大を意味するロゴをめぐるDfinityのメタに対する商標訴訟を解決したと、サンフランシスコ連邦裁判所に共同で書類を提出し、この訴訟を却下するよう要請しました。
スイスに本拠を置くDfinityのInternet Computerは、スマートコントラクトをホストするために設計された「無限」のパブリックブロックチェーンネットワークです。Dfinityは昨年、MetaがFacebookから社名を変更した後に採用したロゴが、Dfinityのインフィニティマークの商標と混乱を引き起こすと主張し、Metaを訴えていました。
Metaはそのロゴを、「メタバースにおける無限の地平」を象徴する、文字「M」と無限記号の両方に似た「連続ループ」であると説明しており、チャールズ・ブレイヤー連邦地裁判事は11月、Dfinity社の当初の訴えを棄却し、同社が訴えを修正することを認めていました。ブレイヤー判事は、ロゴのデザインの違いや、Dfinity社の顧客が 「技術に精通した開発者」であることなどを理由に、Meta社のロゴが消費者の混乱を引き起こす可能性は低いと述べていました。
Dfinity社は12月に修正訴状を提出しましたが、Meta社が修正した訴状の「欠陥を指摘」 したため、訴訟を取り下げたということです。
しかし、Meta社は、社名変更をめぐって、仮想現実企業MetaX社と投資会社Metacapital社から商標権に関する訴訟を起こされています。これらの社名変更に関する訴訟は継続しています。
参考記事:Meta, nonprofit end U.S. lawsuit over infinity-logo trademark