このブロクでも多く語ってきましたが、 NFT にはライセンス問題があります。しかし、Andreessen Horowitz(a16z)の暗号資産部門は、その問題に真正面から向き合い、 NFT 分野が “経済的潜在力 “を発揮できるようにすることを目指し、無料のライセンスシステムをリリースするようです。
a16zは、クリエイティブ・コモンズに似たアプローチで、弁護士が検証した一連の無料ライセンスオプションを提供することで、NFTの使用方法に関する業界標準を確立したいと考えています。NFTの知的財産権については、さまざまな混乱があります。
一部の発行者はすでにクリエイティブ・コモンズ(クリエイターが作品を共有できるように著作権の無料ライセンスを設定した非営利団体)に目を向けていますが、他のNFTの取り組みではその状況は不透明なままです。権利周りが不透明なプロジェクトが次々と登場する中、a16zは、NFT保有者がどのようにNFTを利用し、他の人にその利用を許可するのかを明確にすることが急務だと主張しています。
a16zの顧問弁護士であるMiles Jenningsは、「人々が取っているアプローチは、ある意味、非常に幅広いものです」と述べています。「業界全体の標準化が進めば、この分野の経済的潜在力を引き出すことができます」と述べています。
Andreessen Horowitzのマネージングパートナーであり、暗号資産部門を設立したJennings氏とChris Dixon氏によるブログ記事で説明されているように、a16zは、「NFTのために特別に設計され、クリエイティブ・コモンズの作品に影響を受けた、無料の公開ライセンス『悪になれないライセンス』一式」を発表しています。同社は弁護士を雇って数段階のライセンスの概要を説明し、そのライセンスは採用したい人のためにGitHubで提供されるとのことです。
CryptoKittiesの開発元であるDapper Labsをはじめ、過去にライセンスの標準化は試みられましたが、この分野ではまだ一貫したアプローチに落ち着いてはいません。これは、a16zのような企業を含むユーザーと投資家を悩ませ、法的不確実性の継続的な原因となっています。
参考記事:A16z Wants to Standardize NFTs by Giving You a License for Your Token