未来のアート ギャラリー のカタチ?NYCにあるWeb3 Galleryに行ってきました!

最近ニューヨークに行く機会があったので、Web3 Galleryを訪れてみました。この ギャラリー は一等地にあり、デジタルなNFTを実際に展示・販売している珍しい空間で、NFTならではの面白い購入特典もあったので、紹介できたらと思います。

場所

ギャラリー 場所

ギャラリーの場所はNYCのど真ん中にあり、Bryant Parkのすぐ横で、5番街の道沿いにあります。一等地ですね。

ギャラリー 入り口

外見はこんな感じでのガラス張りで、中が見える感じになってます。

ギャラリー 入り口2

横には金庫見ないな入り口のメンバー限定スペースがあります。XboxのKinectを使ったギミックもあって、歩いている人の注意を引くようにデザインされています。

月曜日が休館で、それ以外の日は火曜~土曜は11時から19時まで、日曜日は12時から18時までとなっています。

ギャラリーは無料で入れて、QRコードを読み取るとアンケートが出てきますが、特に手続きもなくギャラリーの中を見ることができます。

ギャラリー の中

ギャラリー 3
ギャラリー 4

入り口付近にはBored ApeのNFT画像が飾ってありました。基本、全てのNFT画像が専用のフレームに入ったディスプレイに表示されています。

ギャラリー 5

入り口付近の目立つ場所には、(多分スペースを借りている)特定のアーティストの作品がセクションごとに並んで表示されていました。これらの作品はこのように閲覧することもできますが、QRコードをスキャンするとアーティストの作品が購入できるサイトに行くことができます。

ここまでは一般的な提携しているアーティストさんの絵を売るギャラリーですが、このキャラリー自体がミントしたNFT作品も展示されていました。

買ったNFTのスペースに好きな画像を表示できる特典

反対側の壁には、ギャラリーが独自にミントしたNFTが並んでました。古い絵画をNFT化したものらしく、DEGEN CLUBのものは100点ほどあったと思います。一見、著作権切れのアートをNFT化しただけのものに見えますが、このNFTを購入した人は、その額のスペースを自分のものとして使うことができます。上の写真でもいくつか違う画像が表示されているのがわかると思います。

面白いのが、自分が持っている別のNFTを表示することはもちろんですが、NFTの販売も可能となっている点でした。例えば、この上の写真では、いくつかの画像にQRコードが貼られているのがわかると思いますが、これらは実際にDEGEN CLUB NFTの購入者が自分のNFTを販売している様子です。

更に奥の壁には、もう少し小さいフレームのCollector’s ClubのNFTコレクションがあり、これも同様に、購入後はそのスペースに自分のNFTを展示することができます。

地元アーティストも応援

一番奥の部分になるのですが、この場所には地元のNYCで活躍するNFTアーティストさんの作品を紹介するコーナーがありました。

その他の展示

反対側の入り口に近い上で紹介した金庫のドアがある方には、Alpha Clubというセクションがあり、多分これらのフレームで紹介されているのはこのギャラリーを立ち上げるときに協力してくれた人たちのNFTを展示しているのだと思われます。

あとは、変わったところで言うと、ホログラムのNFTを紹介しているセクションもあり、立体的にイメージが見えて新鮮な感じでした。

QRコードを使ったNFTの購入

ギャラリーの従業員さんに聞いたところ、展示されているNFTはすべてアーティストから適切なライセンスを受けて展示・販売されているとのことでした。実際の販売はQRコードをスキャンしてOpenSeaで取引をする流れになるそうです。

NYCのNFT・メタバース関連のイベント会場としても

私が訪ねたときは特にイベントは開催していませんでしたが、定期的にイベントもしているようです。NYCはアートも盛んなので、NFTやメタバース関連のイベントを開催できる場所があるのはいいことですね。

デジタルな作品のフィジカルな展示場所

今回はたまたまこのようなギャラリーを見つけたのですが、NFTのようなデジタルな作品であっても、このようにギャラリーを通して物理的に作品を見て、体験できる場所があることはとてもいいことだと思いました。

まだこのようなスペースは少ないと思いますが、NFTが身近なものになっていくにつれ、様々な都市でNFT・メタバースギャラリーが出てくるのではないでしょうか?

メタバース弁護士 野口剛史

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

メタバース知財と法務について

このサイトは、メタバースやNFT、クリプトゲームという最先端の分野における知的財産や法律の話題をまとめたものです。情報源は主に英語圏の媒体をベースにしていますが、日本語で書かれているだけでなく、専門家でなくても理解できるように解説されているメタバースやNFT、クリプトゲームに興味のあるアーティスト・ビジネスマン向けのサイトです。より詳しく>>

追加記事

法律・規制

DAO を訴えるのは無理? DAOを初めて訴えたOoki DAO訴訟が抱える大きな手続き上の問題

米国商品先物取引委員会(CFTC)が DAO に対する訴訟の通知をチャットボックスとオンラインディスカッションフォーラムを通じて行ったことが適切だったかについて、今第三者の専門組織による意見も考慮した検討が行われています。DAOという組織が法律上どのように扱われれるべきで、どのような訴訟の通知(送達)が適切であるかにおける議論はDAOの将来に大きな影響を与える可能性があります。

もっと詳しく»
訴訟・係争

NFT事業者必見: エルメス の商標訴訟をフォローすべき3つの理由

世界的有名ブランドの エルメス が無許可で「MetaBirkin」というNFTを販売したアーティストを商標侵害で訴えています。NFTと芸術は切っても切り離せないほど密接に関わっていますが、そこに商標を始めとする知的財産がどのように関わってくるのかが裁判所で争われています。また多くの有名ブランドは商標を持っており、この訴訟結果によってはNFT市場における商標問題が顕著化し、市場の方向性を大きく変える可能性があります。

もっと詳しく»
訴訟・係争

仮想通貨取引所Coinbaseが 集団訴訟 で訴えられる

Coinbaseが 集団訴訟 で訴えられました。一部の利用者が規約の仲裁ポリシーは強制力を持たないと主張し、裁判所による救済を求めています。これに対し、Coinbaseは規約による仲裁を主張しましたが、判事は認めませんでした。これにより裁判所における訴訟が継続することになりました。

もっと詳しく»